送電線工事部門
送電線工事
運搬方法
仮設道路造成、索道、モノレール及びヘリコプターなどの運搬方法があり、地形や建設規模、コストなどを考慮して選択されます。
仮設工事
鉄塔作業用地の地形や建設規模、工事期間などを考慮し、仮設備を設置します。
なお、鉄塔は、電圧階級が高くなるにつれ大型化し、他工作物等との所要離隔や荷重規模(電線の太さ及び本数)も大きくなることから、鉄塔の大型化とともに、仮設工事や基礎工事の規模も大きくなります。
基礎工事
鉄塔建設地の地形・地質・運搬・鉄塔規模などを考慮して、工法が選択されます。
杭打ち、掘削、据付け、配筋、コンクリート工、埋め戻し、整地などの作業を行います。
鉄塔組立工法には、移動式クレーン工法、クライミングクレーン工法、台棒工法などがあります。
適用条件、鉄塔規模、運搬条件、地形、工程などを勘案し、最も効率的な工法が選択されます。
鉄塔間に電線を張る工事を架線工事といいます。
延線工事
電線を鉄塔間に引延ばす工事で、延線区間の片端をドラム場、他端をエンジン場とし、ドラム場から電線を繰出し、エンジン場で巻き取ることにより、電線を引延ばす作業を行います。
緊線工事
延線された電線を設計張力で張るための工事であり、径間ごとに算出された規定張力で緊張し、がいし装置に取り付いたクランプで把持します。
安定して電気を送り続けるために送電線の定期的な保守は重要な仕事です。
小山営業所を拠点として、主に栃木県南域において、熱画像点検、電線腐食点検、劣化診断のほか航空障害灯、避雷装置、ITVカメラの更新などを行っています。
地震や台風、大雪などにより送電線が被害に遭い、電力の供給に支障が生じた場合には、早急に正常な状態に復旧する必要があり、電力会社等からの要請によって復旧工事を行います。
その他の関連工事
特に、40m、50mクラスの無線鉄塔建設工事においては、送電線工事で培った高所作業の経験と技術力が活かされています。
風力発電においては、風速や風向の変わり方、最大瞬間風速といった要素によって、発電機の稼働効率が大きく変わります。そのため、発電機の性能を可能な限り引き出すため、風況観測を行う必要があり、観測機器の設置工事、撤去工事を行っています。
また、風力発電設備建設においても、送電線工事で培った高所作業の経験と技術力が活かされています。